中3の春くらい、リビングのテレビでネイチャードキュメンタリー番組で見たことないやつをwowowで探していたら、「イーゴリ公」っていう文字が見えて、「ええ...えええ!」ってなってしまった。

イーゴリ公もボロディンもネット上と私の中にしかないものだったからオペラがテレビで見れることにびっくりして、すぐ録画しちゃった。
そのイーゴリ公はアメリカのメトロポリタンオペラの映像だった。メトロポリタンオペラの番組が始まる時のオープニングで合唱曲が流れるんだけど、毎回テンションぶち上がっていた(なんの曲かわからんし、今は変わってる)。
本編の前の解説で誰かがイーゴリ公のこと話してるだけでも嬉しかった。ボロディンは韃靼人の踊りは完成させていたけれど、オペラ自体は未完成で、グラズノフの記憶力でボロディンの弾いていたフレーズを書き起こしたり、リムスキーコルサコフがオーケストレーションや編曲をして最後まで完成させたと解説されていた。みんなこのオペラを作るべきだとボロディンの仲間たちは評価してたんだなぁって...。
イーゴリ公自体は、YouTubeにあった英語字幕の映画版?でオケの演奏がちょい不安なやつを見たことはあった。

メトロポリタンオペラはオケもいいし、合唱もキャストも人数が多くて壮大でめちゃ見応えがあった。なんか日食から始まるところとか自然の流れが背景にある感じドキドキする。やっぱり本編が始まるとずっとボロディンっぽい旋律が聞けて幸せだった。

でもほんと、シーンごとの音楽はとっても美しいし、シーンごとなら心理描写わかるんだけど、結局イーゴリ公の全体像の話がよくわからないまま。

なんでウラジーミル帰ってこうへんねん!!

って、モヤモヤが発生するけど、美しい音楽でねじ伏せられる感じね(ビゼーの「真珠取り」もそんな感じ)。

でもほんと、「イーゴリ公」20以上演出版があるらしくて、まだまだ迷宮っぽい。

いい版ができて、後世にずっと伝わるといいなぁ。