2007年のベルリンフィルのジルベスターコンサートの韃靼人を聞いて、私はジョナサン・ケリーに完璧にやられてしまっていた。とにかく YouTube でベルリンフィルかジョナサン・ケリーの演奏動画を漁っていて、それでいろんな曲を知った気がする。チャイ4のソロ、モーツァルトのグラン・パルティータ、ドン・ファンのソロ…。美しいものをたくさん知った。

中でも、音質悪めのヴァルトビューネの動画で、花のワルツの冒頭、ジョナサン・ケリーの美しい歌が聞こえてくるみたいで、魅了されまくっていた…。ちなみに声楽を習っているとかインタビューで見たことがあって、「やっぱ歌好きなんだなぁ」とか勝手に思っていた。最近見たブラ2もやっぱうまいなぁって。いや、何見ても思うよね。彼が出ているアンサンブル・ウィーン=ベルリンの公演も、何回か見に行ったなぁ。

そんな中、動画を漁るうちに、ベルリンフィルのもう1人の首席オーボエ、アルブレヒト・マイヤーの《クープランの墓》のメヌエットの演奏にも、だいぶめちゃくちゃ衝撃を受けた。なんだか、冒頭の装飾音が鳴った瞬間に周りがキラッと光ったような、雰囲気・世界が一気に変えられたような感じがした。これを見つけたとき高校受験期で楽器は吹けなかったけど、音と運指をさらって、受験が終わったその日にそれを真似して吹いた(録音残ってる)。でもねぇ、あんなに上手くいかないのよ…。

塾を往復する時、何度もマイヤーのヘンデルのアルバムを聴いたなぁ。ベルリンフィルのサイトで観られるマイヤーのドキュメンタリーを見るたびに、「練習しなきゃ!!!」ってなってたし、インタビューで話してることも、選曲も、演奏ももちろん全部全部大好きで、あの温かい音と音楽は唯一無二だなぁって思っている。インタビュー動画の合間で吹いている「主よ、人の望みの喜びよ」の旋律は本当に美しい。

リヒャルト・シュトラウスのオーボエ協奏曲、ヘンデルのアルバムでオルガン協奏曲を編曲したものは特に良くて、モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲(オーボエ ver.)の動画は本当にね、いいよね。

私も、いつか人の心を打つような演奏がしたいものです…。